大田区、E邸にタモ材の造作家具1式を納品させて頂きました。

この画像の中に、キッチンを囲むようにキッチンバックカウンター(カップボード、食器棚)、パントリーの引き戸、デスク本棚と製作させて頂きました。扉、建具類は、タモの無垢材を使用し、イメージどうりの簡素ながらもきりっとした一面も醸し出す事が出来たかなと思います。

今回のこのお仕事は、知り合ってから約10年になる建築家の方からの依頼でした。今まで仕事らしい仕事はしてこなかったので、このタイミングでの依頼は何だか考え深い物になりました。何だか木が熟した感じでしょうか。お互、クオリティーの高い物を製作したいというベクトルが一致している感じです。

これだけ、各製品の距離が近いので、扉の鏡板の木味は、揃えたい所です。そうなると重要なのは、材料の選定になります。今回の必要な材料の寸法などを考慮し、タモ材にしました。鏡板の材料は、今回の仕事の為にあったかのような感じでした.こういった事は、本当に和少ない事です。建築家のイメージが、ナラかタモでしたので、イメージどうりの材料を選定できました。

パントリー入り口の建具は、真鍮の取っ手を選び、素朴さをアピール。やはり、枠組みの扉は、やはり落ち着きます。


建具左に、デスク天板と吊り戸棚の本棚。本棚の扉も、建具と同じ枠組み。



建具右に、キッチンバックカウンター(食器棚、カップボード)。吊り戸棚の扉も、建具、本棚の扉と同じ枠組み。下台の天板は、ステンレス。引き出しの取っ手は、天板と同じステンレス。機能面と意匠面を備えた仕様になっています。
全体的に、いい雰囲気にまとまったと思います。すべては、良い材料があってのおかげだと思います。
今後、こちらで生活されるご家族の姿が浮かびます。